タイ・カンボジア国境のシーサケート県で、タイ陸軍の射撃班リーダーがカンボジア側が仕掛けた竹やりの罠を踏み、左脚を貫通する重傷を負った。大量出血のため緊急搬送された。
負傷したのは歩兵第3連隊第2大隊のサワルット基地に駐留するソーオー・ピーロン上等兵で、射撃班の班長を務めている。任務中に地面に隠された竹やりトラップを踏み、鋭く尖った竹が左太ももの前面を深く貫いた。
竹やりトラップはカンボジア側の国境地帯に古くから設置されている原始的だが致命的な防御手段である。竹を鋭く削って地面に埋め、草や落ち葉で覆い隠す。踏むと体重で竹が脚を貫通し、感染症のリスクも高い。
先に報じたカンボジア国境のタークワイ寺院初公開の裏では、国境地帯の緊張が続いている現実がある。ソンクラン期間中に観光客が訪れる一方で、兵士は地雷やトラップのリスクと隣り合わせで任務にあたっている。
負傷した上等兵は意識はあるものの、大量出血のため予断を許さない状態で病院の緊急治療室に搬送された。現代の国境紛争で「竹やり」が実戦で兵士を傷つけるという事実は、この地域の対立の根深さを物語っている。


