タイ警察は9日、中国の大規模オンラインカジノネットワークの首謀者とされる中国籍の男をチョンブリー県パタヤ市内で逮捕した。男は中国当局が発行した逮捕状に基づき国際手配されており、タイでの滞在許可を取り消された後も潜伏を続けていた。
逮捕されたのはペイ・ミンシーと名乗る中国籍の男で、バンラムン郡ジョムティエン14通りの住宅前で身柄を確保された。捜査にあたったのは警察庁直轄の捜査部隊と入国管理局の合同チームである。男はミャンマー国境地帯で活動するシュエコッコー系の賭博組織と深い関係があるとされる。
捜査当局によると、男が運営に関与していたオンライン賭博ネットワークは239ものプラットフォームを展開し、会員数は33万人を超えていた。資金の流通総額は1300億バーツ(約5200億円)以上に達するとみられ、東南アジアでも最大級の違法賭博組織の一つとされている。
男は2つの国籍のパスポートを使い分けて身元を偽装していたことも判明した。タイ国内では滞在権が取り消された後も、パタヤの住宅街に身を潜めて生活を続けていたという。国境をまたぐ巧妙な逃亡手段を駆使していたが、タイ・中国間の捜査協力により居場所が特定された。
パタヤでは近年、外国人による犯罪が相次いでおり、先日も外国人詐欺グループが観光客から現金を強奪する事件が報じられたばかりである。国際的な犯罪組織がタイのリゾート地を拠点に活動する実態が改めて浮き彫りとなった。