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Grabがドライバー向けにEVレンタル・分割払いを導入、燃料危機が追い風に

Grab Thailandが燃料危機を受けて、ドライバー向けにEVの分割払い「Drive-to-Own」と電動バイクの1日125バーツレンタルを開始した。ドライバーの85%がEV移行に関心を示す一方、初期コストが障壁となっており、レンタル方式がその壁を下げる。

ディーゼル価格がリッター47バーツを超える燃料危機のなか、配車アプリ大手のGrab Thailandがドライバー向けにEVの「レンタル」と「分割払い」の2つのプランを導入した。燃料費に苦しむドライバーのEV移行を支援する狙いだ。

1つ目は「Drive-to-Own」方式で、日額の分割払いと売上連動型のファイナンスを組み合わせたプラン。ドライバーは高額な一括購入をせずに、走りながらEVを自分のものにできる仕組みだ。2つ目は「EV Bike Rental」で、電動バイクを1日125バーツ(約625円)からレンタルできる。デリバリーや乗客送迎に使えるため、ガソリン代の大幅な節約が見込める。

Grabの調査によると、ドライバーの85%以上がEVへの乗り換えに関心を持っている。しかし最大の障壁は初期コストだ。エントリーレベルのEVでも120万バーツ(約600万円)以上するタイ市場では、日々の収入で生計を立てるドライバーにとって手が届きにくい。レンタルや分割払いはその壁を大幅に下げることになる。

燃料危機はEV普及の強力な追い風になっている。ディーゼル車で1日200〜300バーツかかる燃料費が、EVなら充電費用で数十バーツに抑えられるケースもある。特にバンコク市内を走るデリバリーバイクは、EVとの相性がよい短距離走行が中心だ。

ただし、タイのEV充電インフラはまだ発展途上にある。バンコク中心部ではステーションが増えているものの、郊外や地方では不十分だ。Grabのプランが成功すれば、タイのラストワンマイル物流のEV化を一気に加速させる可能性がある。