ディーゼルが1週間で34%急騰し44.24バーツに到達する中、農家の灌漑ポンプからディーゼルを盗む窃盗団がカンペーンペット県で出没している。村全体が被害を受け、農家は昼夜を問わずポンプの見張りを余儀なくされている。
カンペーンペット県サイガーム郡バーンノーントーン集落で、農家が田んぼやトウモロコシ畑の灌漑に使うディーゼル式水中ポンプから燃料を抜き取られる事件が連続発生した。
被害者のプレーミカーさん(41歳)は「最初は向かいの田んぼの持ち主が2回やられた。その後うちのポンプも全部抜かれた。レモン畑の実まで盗まれた。レモンも今は高値だから」と語る。
農家は灌漑のためにポンプを畑に設置し、昼夜を通じて水を汲み上げる。ポンプは人里離れた場所にあるため無人になる時間が長く、窃盗犯にとって格好のターゲットだ。
被害を受けた農家は交代で見張りを立てている。「燃料代が高くなっただけでも苦しいのに、泥棒にまで追い打ちをかけられている」との声が上がる。
ベトン郡ではドリアン農園がディーゼルポンプからソーラーに転換する動きが出ているが、初期投資が必要で全ての農家が対応できるわけではない。燃料価格の高騰が新たな犯罪を生み、最も弱い立場の農家がさらに追い詰められる構図だ。
