タイの国立公園で、野生の象が罠にかかった野牛(ガウル)を助けようとする姿が森林保護官に目撃された。保護官が駆けつけて救助を試みたが、野牛は既に衰弱しきっており、力尽きて死んだ。
象は高い知能と社会性を持つことで知られ、群れの仲間の死を悼む行動が観察されている。だが異なる種の動物を助けようとする行動は極めて珍しい。今回の事例では、象が野牛の周囲を歩き回り、鼻で体を押すような動作を繰り返していたという。
映像はSNSで「象の知性と優しさ」として大きな反響を呼び、100万回以上再生されている。
タイの国立公園や保護林では、野生動物を捕獲するための鉄ワイヤーの罠が依然として多数仕掛けられている。罠は密猟者だけでなく、周辺住民が食用の野生動物を捕る目的で設置するケースもある。
チェンマイでは90万ライの森林が焼失し、消火パトロール隊員が死亡する事態も起きている。森林と野生動物の保護はタイの継続的な課題だが、予算と人員は常に不足している。
