放火と公共物の破壊容疑で追われていた男が逮捕時に警察に射殺され、母親が「なぜ足を撃って止めることができなかったのか」と涙ながらに訴えた。
タイでは容疑者の逮捕時に警察が発砲し死亡に至るケースが年間を通じて発生する。「抵抗した」「武器を持っていた」という警察側の主張と、「過剰武力だ」という遺族側の主張が対立するのが常だ。
今回の事件でも、警察は「容疑者が抵抗した」と説明しているが、母親は「放火の罪で命を奪う必要があったのか」と疑問を投げかけている。SNSでは「なぜ足を撃たないのか」という母親の言葉が共感を呼ぶ一方、「逃走中の放火犯に配慮する必要があるのか」という意見も出ている。
タイ警察の発砲に関する規定は曖昧で、個々の警察官の判断に委ねられる部分が大きい。「射殺か逮捕か」の判断基準の明確化が求められているが、法改正は進んでいない。