タイ北部の国境地帯で、ファームアン部隊(チャイヤーヌパープ特務部隊)所属の騎兵隊が薬物密輸グループと2か所で銃撃戦を行い、密輸グループ側の8人が死亡した。
衝突はヤーバー(覚醒剤錠剤)とアイス(結晶メタンフェタミン)の大量密輸を阻止する作戦中に発生した。ミャンマーとの国境に近い山岳地帯の密林で、武装した密輸グループが抵抗したため交戦に至った。
タイ北部はミャンマーの「黄金の三角地帯」に隣接し、世界最大級のメタンフェタミン生産地から薬物がメコン川経由や山岳ルートで流入する。ファームアン部隊は国境防衛と薬物阻止を任務とする精鋭部隊で、武装密輸組織との銃撃戦は珍しくない。
東北部のカラシン県でも同日、130km逃走した密輸犯が交番に逃げ込みヤーバー220万錠が押収された。タイ全土で薬物摘発が強化されている。
中東情勢による経済的混乱のさなかでも、国境を越えた薬物流入は止まっていない。軍と法執行機関は複数の戦線で同時に対処を迫られている。