3月31日午前9時30分、汚職対策委員会(ปปท.)と内務省、国家警察、反汚職委員会(ปปช.)、特別捜査局(DSI)の合同チームが、アユタヤ県ワンノーイ郡の郡役所を急襲し、6人を逮捕した。作戦名は「古都のカード切り」。
逮捕されたのは副郡長(パラットアムプー)、元戸籍・IDカード部門責任者を含む6人。タイ国籍を持たない外国人に対し、不正にタイのIDカード(バットプラチャーチョン)を発行していた容疑だ。
捜査で判明したのは、不正にIDカードを発行された外国人の多くが15歳未満の児童だったという点だ。タイのIDカードは13歳から発行が義務付けられるため、15歳未満の外国人児童にカードを発行すること自体が異常な手続きだった。
逮捕令状はバンコクの汚職・不正行為専門刑事裁判所第1管区が発付した。ปปท.のプーミウィサーン事務局長自らが現場に赴き指揮を執った。
タイでは外国人労働者やその子女に対するIDカードの不正発行が組織的に行われている実態が指摘されてきた。IDカードを取得すれば医療・教育・金融サービスにアクセスでき、不法滞在者にとって極めて価値が高い。今回の摘発は、行政機関内部の組織的関与を立証した点で重大だ。
