3月25日午後、バンコクのセントジョセフ・ヤンナワー校のプールで7歳の男子児童モン君が溺れ、死亡した。水泳教室が終了した後の時間帯に発生し、発見が遅れたことで家族が学校の管理体制を厳しく追及している。
水泳教室は午後2時30分頃に終了し、プールは午後3時に閉鎖された。しかしモン君が水中で発見されたのは午後4時頃。祖母のナッタポーンさん(51歳)が迎えに来た際、靴と荷物は残っているのにモン君の姿が見当たらず、捜索の末にプール内で発見された。救急蘇生が試みられたが助からなかった。
家族が問題視しているのは、学校側の対応の矛盾だ。教師は水泳教室の参加者を「13人」と報告したが、水泳指導員は「15人」と証言しており、人数が一致しない。さらに教室終了後の点呼が行われておらず、モン君がプールに残っていることに誰も気づかなかった。
祖母が駆けつけた際、教師は「モン君はもう帰ったかもしれない」と説明したという。7歳の児童が保護者なしに一人で下校するという説明自体、安全管理の不備を示している。
最も深刻なのはプール周辺の監視カメラが「故障中」だったという点だ。事故の経緯を映像で検証する手段が失われており、真相究明の大きな障壁となっている。
家族は金銭的な補償ではなく、徹底した原因究明を求めている。モン君の葬儀は3月26日から29日にかけてヤンナワー寺で営まれた。
タイでは学校のプール事故が散発的に報じられており、水泳授業時の監視体制や児童の点呼手順が十分に制度化されていない現状が浮き彫りになっている。
