タイのバンケン警察(สน.บางเขน)が5月18日朝7時30分、バンコク・バンケン区タイ・ニヨムソンクロー学校(โรงเรียนไทยนิยมสงเคราะห์)前に交通整理部隊を派遣した。同日が2026年学期の新学期初日にあたり、保護者の送迎車両による通学路渋滞・児童の交通事故リスクを抑える狙い。今回の措置で「保護者の車両を学校敷地内まで乗り入れて子供を降ろす」運用に切り替え、校門前の路上混雑を緩和した。
タイの公立学校・私立学校・インターナショナル校(IS)は5月中旬から新学期がスタート。バンコク・郊外の主要道路は朝7時〜9時に保護者送迎で慢性的に詰まる。在タイ日本人駐在員家庭にとっても、子供の通学経路に直結する生活情報となる。
5月18日朝の対応
バンケン警察署長アナント・ウォラサート氏、副署長サティット・ウォンクンハ氏、交通係ティーラ・ラナーモンウォン氏らが、合計約20名の交通警察官と地区行政員(เทศกิจ)を動員。
主な対応内容は次の通り。
- 学校前交差点での信号調整(児童横断時の手動切替)
- 路上駐車車両の即時排除
- 保護者の送迎車両を学校敷地内に誘導(従来は校門前で乗降)
- 周辺路線の交通量モニタリング(渋滞情報の県警本部への報告)
- 児童の集団登校時の横断歩道での誘導
特に、「保護者の車両を学校敷地内まで乗り入れて子供を降ろせる」運用は、5月18日のために特別に設定されたもの。学校側との合意で、初日のみ校内駐車場の一部を開放した形だ。
タイの新学期と通学事情
タイの学校年度は、5月中旬〜3月の構成。前期(5〜10月)・後期(11〜3月)の2学期制で、それぞれの間に2週間程度のミッドターム休みがある。新学期初日は例年、保護者の同伴・送迎が集中する日。
通学手段の主流は、保護者の自家用車送迎、スクールバス(私立・IS中心)、ソンテオ(乗合トラック)やミニバス、徒歩・自転車の4パターン。公立校では送迎と乗合の比率が高く、私立校・ISでは自家用車+スクールバスが主体になる。
バンコクでは、保護者送迎が朝の交通渋滞の大きな要因。スクンビット、ラチャダー、ラーマ4、ペッブリー、サートーンの主要道路は、朝7時〜8時30分の校門前で詰まる場面が常態化している。
関連背景
バンコクの日本人学校(JSB、โรงเรียนสมาคมไทย-ญี่ปุ่น)は、5月中旬から新学期スタート。スクンビット・ソイ29のシーロム校、シーナカリン校、シーラチャ校、と複数キャンパスがあり、通学はスクールバスが主体。
スクールバスのルートは、駐在員居住エリア(スクンビット・トンロー・プロムポン・エカマイ・ラマ9・ラチャダーピセック・パーククレットなど)を網羅。家から学校までの所要時間は、渋滞のない時間帯で30分前後、朝のラッシュ時は45〜60分程度かかる。
家族で自家用車送迎を選ぶ場合は、運転手雇用が一般的。タイで運転に慣れていない駐在員配偶者が自分で送迎するケースもあるが、雨期・新学期初日のような特殊な日は、運転手に頼む方が安全。
雨期入り後の通学リスク
5月20日に気象局警報14号で「全土65県大雨予報」が出ているように、雨期入り後の通学はリスクが高い。
雨でスクールバスが30分以上遅延する、自家用車送迎で冠水道路に巻き込まれる、徒歩・自転車通学の児童が滑って怪我をする、というケースが毎年発生する。
特にスクンビット低地・ラチャダピセック・ラマ4の地下道・サートーン運河付近は、強い雨で通行不能になるエリア。通学経路にこれらを含む場合は、代替ルートを事前に確認しておくと安全だ。
関連背景
新学期スタートのこのタイミングで、駐在員家庭が確認しておきたいこと。
スクールバス会社の連絡先・LINEグループ・遅延通知の設定を再確認する。雨期に入ると、運行ステータスの確認頻度が増える。
代替通学手段の確保。Grab Family・SchoolPick(子供送迎専門)等のサービスを試しに使ってみると、緊急時のオプションが広がる。
学校の連絡網(LINE/メール)・緊急連絡先の登録更新。新学期で担当教師・クラスメイトが変わるタイミングなので、保護者間ネットワークを再構築しておくと、トラブル時の情報共有が早い。
家庭での朝のルーティーン見直し。新学期初週は通学が15〜30分遅れることが多いので、起床・朝食・出発時間を再調整しておくと、子供にも保護者にもストレスが少ない。