WTI原油先物が5.16ドル急騰し、99.64ドルで取引を終えた。ブレント原油も112.57ドルに達した。イランとの軍事衝突の長期化によりホルムズ海峡封鎖のリスクが高まり、世界の原油供給への懸念が一段と強まっている。
WTIは100ドルの心理的節目に迫っている。前日のイスラエルによるテヘラン攻撃を受け、紛争がさらにエスカレートすれば原油供給が途絶えるとの見方が広がった。ホルムズ海峡は世界の原油輸送の約20%が通過する要衝であり、封鎖されれば世界的なエネルギー危機に直結する。
タイへの影響は深刻だ。タイが輸入する原油の大部分がこの海峡を経由しており、ブレント原油の112ドルという水準は、タイ国内の燃料価格にさらなる上昇圧力をかける。先日のリッター6バーツ一斉値上げに続き、アヌティン首相が「さらに上がる可能性がある」と述べた通り、追加の値上げは現実味を帯びている。
原油価格の高止まりは、ダウ工業株平均の2日間で約1,000ポイントの急落、金価格の1,000バーツ急騰といった世界市場の連鎖反応も引き起こしている。タイの製造業、物流、農業、そして日常の生活費に至るまで、原油100ドル突破の影響は広範囲に及ぶ。