タイ政府はソンクラーン連休(4月13日から15日)前に、国内の燃料供給を保証する声明を発出した。首相は「今年のソンクラーンでは燃料不足を心配せずに帰省・旅行できる」と国民に伝え、燃料の供給確保に向けた政府の取り組みを強調した。同時に、国民には引き続き省エネへの協力を求めた。
あわせて生活費支援の新施策「コンラクルン・プラス」の導入が検討されていることも明らかにした。「コンラクルン(คนละครึ่ง)」は過去にタイ政府が実施した消費刺激策で、政府が商品購入代金の50%を補助するプログラムだ。コロナ禍で落ち込んだ内需を回復させた成功事例として知られており、「プラス」版はこれを燃料高騰に対応したエネルギー・生活必需品向けに改良した形で展開する可能性がある。具体的な内容や財源については閣議での詰めが続いていた。
ソンクラーン前後は帰省・旅行のために大量のガソリン・ディーゼルが消費される時期だ。3月に始まった燃料危機の記憶が残る中で、「連休中に途中でガス欠になる」という不安を国民が持っていたため、政府の公式保証は心理的な安定をもたらす狙いがあった。実際にソンクラーン直前の週に主要スタンドへの供給は回復しており、大規模な行列や給油制限はほぼ解消された。
タイではソンクラーン連休は日本のお盆・年末年始に相当する大型帰省シーズンで、水かけ祭りと組み合わせた数日間は国内の移動量が最大化する時期だ。この時期に燃料供給が滞れば観光・交通・農業など広範な分野に影響が及ぶため、政府は連休前の供給確保を重要政策として位置づけていた。




