コンケン県で住民がプラスチックゴミからガソリンとディーゼルを製造する取り組みが注目されている。燃料危機への地域レベルの対応だ。
廃プラスチックを高温で熱分解(パイロリシス)し、液体燃料に変換する。この「ゴミからの燃料」は品質検査を経て、実際にバイクや農業機械で使用されている。
燃料危機でガソリンが41バーツ/L、ディーゼルが39バーツ/Lに達する中、自家製燃料はコストが大幅に安い。ただし製造過程で有毒ガスが発生するリスクがあり、安全管理が重要だ。
タイの地方では以前からプラスチックのリサイクルや廃油の再利用が行われてきた。今回の取り組みは燃料危機がきっかけで規模が拡大した形だ。
コンケンは東北部の主要都市で、農業が盛んだ。農家にとって燃料費は大きなコストであり、プラスチックゴミから燃料を作れれば「ゴミ処理と燃料確保の一石二鳥」になる。環境面での課題はあるが、危機下での庶民の知恵として注目に値する。