カムペーンペット県の地方自治体(อบต.)が運営する子育て支援センターで3月27日、教育部門長が昼寝中の園児の目の前で保育士2人に暴行を加える様子が動画に記録された。「カムペーンペット苦情」というFacebookページへの投稿で拡散し、地元だけでなく全国的な怒りを引き起こした。
動画に記録された暴力
動画には、市内アムーン区内の地方自治体保育施設で、教育部門長が女性保育士を標的に一方的に暴行する場面が映っている。首を絞める・頭を押さえつける・馬乗りになって殴打するという3種類の行為が昼寝中の幼稚園児が並ぶ部屋の中で行われた。保育士2人が被害を受け、病院で診断を受けた。
被害を受けた保育士は「上司が相手では正直に言えない」との恐れから当初は泣き寝入りを考えたが、Facebookに証拠を送り、公の場で訴える形をとった。
自治体首長が即座に調査委員会を設置
地方自治体の首長は動画が拡散した当日に調査委員会の設置を命じた。被疑者である教育部門長は職務から外され、調査が進められている。保育士側は暴行罪で刑事告訴の手続きを進めた。
事件の背景には部門長と保育士の間での以前からの確執があるとみられているが、詳細は調査中だ。
タイの保育施設の安全管理と職場環境
今回の事件が特に衝撃を与えたのは、昼寝中の3〜5歳の子どもたちの目の前で暴力が行われた点だ。子どもを守るべき管理職が、子どもの安全な空間を暴力の場に変えた。
タイでは3月末から4月にかけて、学校・教育施設での問題が複数報道された。プールでの子どもの溺死事故(監視カメラが故障)、教師による性的虐待、無断での生徒の外出許可から生じた交通死亡事故と、教育現場の安全管理の不備が連続して明らかになった。今回の保育施設での管理職による暴力もその流れのなかにある。