チャン島(コー・チャン)で3月27日午前9時50分頃、イタリア人男性がタイ人の妻との口論の末に薬物使用の容疑で逮捕された。賃貸住宅の管理人が暴力的な争いとして通報し、チャン島警察が現場に急行したことで事件が発覚した。
警察が住居の外で口論を続けていた2人の間に割って入り、事態を収拾した後にイタリア人男性に対する薬物尿検査を実施した。検査の結果が陽性を示したことから、薬物使用の疑いで逮捕された。
チャン島はトラート県に属するタイ東部の離島で、コーサメット島やコーマック島などと並ぶ静かなリゾートアイランドとして知られる。長期滞在する外国人も多く、タイ人と国際結婚したカップルが移住先として選ぶケースもある。島の規模はプーケットやサムイ島ほど大きくはないが、近年はインフラ整備が進み居住環境が改善している。
タイでは大麻が2022年に一時的に規制緩和されたが、2024年末に再び規制の方向性が強化されており、大麻以外の薬物については依然として厳しい取り締まりが続いている。メタンフェタミン(ヤーバー)、コカイン、ケタミンなどの使用は重大な犯罪として扱われ、外国人であっても容赦なく逮捕・起訴される。タイは薬物犯罪に対する罰則が世界的に見ても厳格な国の一つだ。
夫婦間の口論から薬物使用が発覚するというケースは珍しいが、家庭内のトラブルが警察介入につながり、その過程で別の犯罪が明るみに出るというパターンは珍しくない。離島の静かな環境にも関わらず、薬物問題は観光地・居住地を問わずタイのどこでも起きうる現実を示している。
