バンコクの小学校で男性教師が11歳の女子児童に対し繰り返し性的虐待を行っていたことが明らかになった。被害者はうつ病を発症して服薬中だが、被害届を出して数か月が経っても捜査は進展せず、加害教師は今も同じ学校で教壇に立ち続けている。
事件はタカーム警察署管内の学校で起きた。被害者は小学5年生の女児で、2025年9月に初めての被害に遭い、同年12月18日にも校内の保健室と男子トイレで被害を受けた。教師は女児を言葉巧みに誘い出し、性的行為に及んだとされる。
女児を養育している叔母(26歳)によると、女児の両親は3歳の時に離婚し、叔母と祖母が育ててきた。もともと明るく友達と活発に過ごしていた性格だったが、数か月前から急に無口になり、異常を感じたという。事態を知った家族は警察に被害届を提出したが、何か月も経った現在まで目立った捜査の進展はない。
この事件はFacebookページが取り上げたことで注目を集めた。加害者とされる教師が処分も受けずに授業を続けていることに、ネット上では強い批判の声が上がっている。
タイでは近年、学校内での児童への性暴力事件が相次いで報告されている。今回の事件は、被害届を出しても捜査が進まない司法の遅さと、加害者が職場に留まり続ける学校側の対応の両面で深刻な問題を浮き彫りにしている。在タイの日本人家庭にとっても、子どもの学校環境の安全性は重要な関心事だ。
