サケーオ県アランヤプラテート郡で3月26日、タイ人8人が不法に国境を越えた容疑で逮捕された。ブラパー任務部隊のチャイナロン・カシー大佐が率いる部隊が身柄を確保した。
8人はカンボジアでの高収入の仕事をSNSで持ちかけられ、国境を越えた。しかし実態はサイバー詐欺の拠点での強制労働だった。過酷な環境に耐えかねた8人は逃走を試みたが、組織に置き去りにされ、国境付近をさまよっていたところをタイ側で逮捕された。
カンボジアやミャンマーの詐欺拠点にタイ人が騙されて連れて行かれるケースは急増している。SNSで「月収10万バーツ」などの好条件を提示し、渡航後にパスポートを没収して強制的に詐欺業務に従事させる手口だ。逃げ出した場合は暴行を受けることもある。
タイ当局は国境の監視を強化しているが、陸路の国境線は長く、非正規ルートでの越境を完全に防ぐことは難しい。8人は不法越境の罪に問われるが、詐欺の被害者でもあるという複雑な立場に置かれている。
高収入をうたうSNSの求人、特に「海外勤務」を掲げるものには要注意だ。タイ労働省の正規の海外就労許可なしに国境を越えれば、法的リスクと身の安全の両方を失うことになる。