ペッチャブーン県でキャベツの価格が「数十年で最低水準」に暴落している。燃料危機でトラックの輸送コストが急騰し、出荷を見送る農家が増えたことが原因だ。
キャベツは収穫しても市場に届けるトラックの燃料が確保できない。出荷できなければ畑で腐るしかなく、農家は二重の損失を被っている。先日報じたマンゴー(キロ2〜3バーツ)に続き、野菜にも燃料危機の影響が及んだ。
ペッチャブーン県はタイ有数のキャベツ産地で、高原の冷涼な気候を活かした農業が盛んだ。バンコクやチェンマイの市場に出荷するが、その輸送路が燃料不足で機能していない。
日本のキャベツは1玉200〜300円(約60〜90バーツ)で安定しているが、タイでは1キロ数バーツまで暴落している。農家にとっては「作っても売れない、売れても赤字」という悲惨な状況だ。
燃料危機は漁業(サムットサーコーン)、エビ養殖(シンハナコーン、カーラシン)、マンゴー(ピチット)に続き、野菜にまで波及した。タイの農業セクター全体が燃料依存の構造的な脆弱性を露呈している。