ノンタブリー県パークレット郡の運河で発見された女性遺体事件で、容疑者のラオス人男性「トム」(26歳)が3月24日午後5時半ごろ、ノンカイ県の国境検問所前で入国管理局に逮捕された。ラオスへの逃亡を図っていた。
トムはドンムアン空港からウドンターニー行きの飛行機に乗り、そこから車でノンカイの国境まで移動していた。トゥンソンホン署からの要請を受けたノンカイ入国管理局が、出国直前に身柄を確保した。
取り調べに対し、トムは被害者の交際相手であることは認めたものの「彼女は嫉妬が原因の口論の末に自分でナイフで刺した」と主張し、殺害を否認している。ただし、遺体をバラバラにして6つの袋に分けて運河や路上に遺棄した行為については、供述の整合性が問われている。
被害者は「ラム」(20歳)というラオス人女性で、パタヤの娯楽施設で働いていた。2人はバンコク・チェーンワッタナー通りソイ14のアパートで同居していた。事件当日の午前1時49分、ラムの兄デート(26歳)がトゥンソンホン署に妹の失踪を届け出た。トムは兄に対し「彼女は逃げた」と説明していたが、アパートの監視カメラにはラムが部屋から出た記録がなく、供述と矛盾していた。
警察はこれまでに計6つの黒いゴミ袋を回収した。運河に2袋、歩道脇に2袋、草むらに2袋が遺棄されていた。遺体の損壊が激しく、法医学研究所が詳しい検証を進めている。
タイではラオスやミャンマーからの出稼ぎ労働者が多く、パタヤをはじめとする観光地の娯楽産業で働くケースも多い。社会的な支援網から孤立しやすい環境が、こうした悲劇の背景にあるとの指摘もある。