カオキアオ動物園(チョンブリー県)の有名なカバ「ピーペー(Phi Pe)」が、異常に伸びた歯の矯正処置を受けた。2026年3月24日に獣医チームが健康診断と口腔処置を実施し、タイの獣医技術がSNSで話題を呼んでいる。
処置の概要
カオキアオ動物園の園長が獣医チームを率いて健康診断を行ったところ、ピーペーの下の歯が異常に伸びていることが判明した。放置すれば食事への支障や皮膚への損傷につながる可能性があるため、処置が行われた。
自然界ではカバは互いに歯で戦うことで歯が磨耗するが、動物園のカバはこの機会が少ない。そのため、定期的な歯の管理が必要となる場合がある。
処置の方法
大型動物の口腔処置では麻酔が不可欠だ。カバは気性が荒く、体重は2,000kg以上になることもある。麻酔薬の投与量の計算から覚醒管理まで、高度な技術と経験が求められる。
ピーペーは今回の処置で大きな問題なく回復し、通常の食事を続けられる状態になったとされる。
カバとタイの動物園
タイの動物園では近年、飼育動物のQOL(生活の質)向上を目指した取り組みが増えている。野生動物の歯科治療をはじめとした「動物の医療」は専門スタッフが対応しており、日本の動物園と同様に高度な医療体制が整備されつつある。
カオキアオ動物園はチョンブリー県シーラーチャー郡にある大規模な動物園で、チーター・キリン・ゾウなど多くの動物を飼育している。バンコクから車で約1時間半の距離にあり、週末の家族連れに人気のスポットだ。
タイでは年間数百万人が動物園を訪れる。飼育動物への愛着が強いタイ人の間で、今回のカバ歯科治療の様子がSNSで拡散し、「獣医さんありがとう」「ピーペーが元気になってよかった」というコメントが相次いだ。