タイの配車アプリGrabが、原油価格の高騰にもかかわらず料金を値上げしないと表明した。しかしドライバー側の燃料負担は増えており、「誰がコストを吸収するのか」が問われている。
Grabはタイで最も利用されている配車アプリで、日本のタクシーに相当する移動手段だ。バンコクではGrab Carやバイク版のGrab Bikeが日常的に使われている。
料金を上げないことは利用者にとってはプラスだが、ドライバーの収入は圧迫される。ガソリンが1リットル3バーツ上がれば、1日の燃料コストは100〜200バーツ増加する。日給1,000〜1,500バーツのドライバーにとっては大きな負担だ。
日本のUberやタクシー業界では燃料サーチャージの仕組みがあるが、タイのGrabにはそれがない。プラットフォームが利用者の離反を恐れて値上げを控えれば、しわ寄せはドライバーに行く。
Grabは「原油価格の動向を注視している」とも述べており、今後の状況次第では方針を転換する可能性もある。