金の現物価格が週間ベースで1983年以来最大の下落を記録した。トランプのイラン攻撃延期と米ドル高が売りを加速させた。
タイ国内では金価格がこの数日で4,000バーツ以上下落し、ヤワラート(バンコクのチャイナタウン)の金ショップでは「売りたい客が殺到」と「底値で買いたい客」が入り乱れている。
1983年の大暴落は、当時の金バブル崩壊(1980年の1オンス850ドルから350ドル割れ)以来の記録的下落だった。今回は3,000ドル台からの下落で、規模は異なるが「下落率」の記録が更新された。
タイの金文化は日本と大きく異なる。タイ人にとって金は「動産の貯蓄」であり、銀行預金の代わりに金を買う習慣がある。結婚式では新郎が新婦に金のネックレスを贈り、その重さ(バーツ数)が経済力の証となる。
金価格の急落は、タイの家庭の「資産」が目減りすることを意味する。逆に「安い時に買い増したい」という需要もあり、ヤワラートは活気づいている。日本では金を日常的に売買する文化がないため、この光景はタイ独特だ。