マレーシアのペナン州にある老人ホームで3月17日、91歳の女性と67歳の男性が出会いから3か月足らずで結婚した。24歳の年の差を超えた「遅い春」がSNSで話題を呼んでいる。
2人の出会い
女性は高齢になり体の衰えを感じ、老人ホームへの入居を決めた。入居してから7年近く施設で過ごすなか、同じ施設の入居者であった67歳の男性と知り合った。2人は3か月足らずで愛を育み、結婚を決意した。
女性は若い頃、両親の介護に専念するため自分の恋愛や結婚を後回しにし続けた。「結婚する機会がなかった」と語っており、今回が初婚だという。男性の詳細は明かされていない。
「愛に年齢は関係ない」
2人の結婚式の写真がSNSに投稿されると、大きな反響を呼んだ。タイをはじめ東南アジアのSNSで広く拡散し、「感動した」「人生に希望が持てる」といったコメントが殺到した。
「愛に年齢制限はない」「91歳でも新しい始まりがある」という言葉がハッシュタグとともに広まった。老人ホームのスタッフも2人を祝福し、施設内での挙式が行われた。
タイと東南アジアの高齢者の再婚
タイを含む東南アジアでは、高齢者の再婚に対して否定的な社会的圧力は日本より低い傾向がある。仏教文化が根付くタイでは「縁」「前世のつながり」という考え方が残っており、高齢になっての出会いも「仏縁」として受け入れられやすい。
タイの平均寿命は男性約73歳、女性約79歳だ。高齢化が進む一方で、医療技術の向上により80代・90代でも活動的な人が増えている。
日本の高齢者婚姻と比較
日本では65歳以上の婚姻件数が2020年代に入って増加している。ただし相続や年金・介護保険の問題で子どもが反対するケースも多い。法的には本人同士の合意があれば年齢制限なく婚姻可能だ。
今回の2人は91歳と67歳という組み合わせで世界的な注目を集めた。「人生に遅すぎることはない」という普遍的なメッセージが、国境を超えて共感を呼んでいる。