北部ウタラディット県でも燃料不足が深刻化し、携行缶(ジェリーカン)を持った住民がガソリンスタンドに殺到している。「カンペーンペットやチュムポーンよりひどい」との声も上がっている。
住民たちは農業用の燃料を確保するため、朝からプラスチック製の携行缶を手にスタンドに並んでいる。スタンド側は「在庫が限られるため1人あたりの量を制限している」と説明した。
燃料不足はバンコクから地方へと広がっている。これまでにサムットサーコーン(漁業)、チュムポーン(農業)、カンペーンペット(夜通し行列)、ベトン(曜日別制限)、ピチット(完全枯渇)と各地で報告されてきた。ウタラディットの追加で、タイ北部全域に危機が及んでいることが明らかになった。
首相は「今週中にどのスタンドでも給油できるようにする」と宣言しているが、地方への供給はまだ追いついていない。日本の2011年震災時の東北地方と同様、「都市部から離れるほど供給が遅い」構造的な問題がある。