タイの金取引大手ファーセンヘンは、金のスポット価格が2026年で初めて年初来マイナスに転落したと発表した。売り圧力が強まっており、1オンス4,100ドルを割り込めばさらなる下落リスクがあると警告した。
タイ国内の金価格は1日で106回の調整が行われ、3,550バーツの下落を記録した。金装飾品の価格はバーツ建てで大きく変動しており、ヤワラートの金ショップでは「売りたい客が殺到している」との報告がある。
タイ人にとって金は単なる投資商品ではなく、結婚式の持参金や祝い事の贈答品として文化的に重要だ。金価格の急落は「売り時」と見る人と「買い時」と見る人に分かれ、金ショップの前に行列ができる。
日本ではグラム1万円超で金が取引されているが、タイの金は純度96.5%(23K)が標準で、日本の99.99%(24K)とは異なる。タイの金1バーツ(15.16g)は約4万バーツで、グラム換算では日本より割安だ。
金価格の下落は中東情勢の変化(トランプのイラン攻撃延期)と米ドル高が主因だ。安全資産としての金に一時的に資金が流入していたが、交渉進展の期待で売りが出た。