タイ南端の国境の町ベトンで、ガソリンスタンドが曜日別の給油制限を導入した。携行缶での購入は指定された曜日のみ許可され、車両への給油も1回あたりの上限が設けられている。
ベトンはタイ最南端の町で、マレーシアとの国境に位置する。陸路でマレーシアに行き来する人が多く、燃料の越境流出(タイの方が安いため)も問題となっている。
曜日別制限というのは日本では馴染みがないが、タイの地方ではスタンドの在庫が限られるため、公平に行き渡らせるための苦肉の策だ。農家向けの携行缶販売と一般車両の給油を別の曜日に分けることで、混乱を防いでいる。
ベトンはバンコクから約1,200キロ離れており、燃料の輸送にも時間がかかる。南部のディープサウス(深南部)は治安問題もあり、物流のインフラが脆弱だ。
日本では東日本大震災時に「ガソリンは1回10リットルまで」という制限があったが、曜日別に分けるという発想はなかった。タイならではの柔軟だがアナログな対応と言える。