タイで薬物所持の容疑で逮捕された男が警察に「子どもを抱きしめてからでいいですか」と懇願する場面があった。警察は人情に配慮して自宅に連行したが、待っていたのは妻からの猛烈な罵倒だった。
男が自宅に到着すると、妻は子どもの前で「なんで薬なんかやってるの!」と大声で叱り始め、事態は当初の「感動的な別れ」から一転。警察官も気まずい表情を見せたという。
この出来事はタイのSNSで「タイあるある」として拡散された。逮捕の場面でさえ家族のドラマが展開されるのがタイの日常だ。
日本では逮捕された容疑者が自宅に戻ることは通常認められない。タイの警察は状況に応じて柔軟な対応をすることがあり、容疑者の人権や家族への配慮が日本とは異なる形で表れる。善し悪しは別として、こうした「人情」がタイ社会の特徴の一つだ。
タイでは覚醒剤(ヤーバー)の所持が深刻な社会問題で、末端価格が1錠50〜100バーツ(約170〜340円)と非常に安い。取り締まりは厳しいが、流通量の多さから根絶には至っていない。