タイ・アユタヤ県バンサイ郡で発覚したタクシー運転手殺害事件で、警察が容疑者を逮捕した。動機は携帯電話の修理代400バーツをめぐる些細なトラブルで、被害者から催促されたことに腹を立てた容疑者が計画的に被害者を誘い出して殺害したことが供述から判明した。アユタヤ県警の捜査チームが5月6日に身柄を確保した。
事件の発端は5月5日にアユタヤ県バンサイ郡の田畑で発見された65歳タクシー運転手プラヤット氏の遺体だった。バンパイン-バンブアトンを結ぶ国道9号線から約1km入った田畑のなかで、頭部に幅約5cmの深い切り傷を負って死亡しているのを地元の漁師が発見し通報した。現場近くには血痕の付いたトヨタ製タクシーが前面ドア両側を開けたまま停まっており、警察は強盗目的の殺人として捜査を進めていた。
逮捕されたのはナラトーン(姓は伏せられている)で、パトゥムタニ県ムアン郡バンカヤン区にある借家で身柄を確保された。被害者プラヤット氏の自宅と地理的に近い区域であり、容疑者と被害者の間にはもともと面識があったことを裏付ける位置関係だった。
容疑者の供述によると、事件の引き金となったのは携帯電話の修理依頼だった。被害者プラヤット氏が容疑者に対して携帯電話の修理を頼み、修理費用として400バーツを前払いで渡していた。ところが容疑者が修理に向けた段取りを取らない状態で被害者から繰り返し催促を受け、その態度に腹を立てた容疑者が報復を計画したという。
報復は単発の口論ではなく、計画的な犯行として準備された。容疑者は被害者を別の名目で田畑のエリアまで誘い出し、現場で頭部を強く殴打して死亡させた。事件後は近隣の借家に身を隠していたが、警察捜査チームの追跡で居場所を突き止められ逮捕に至った。警察は引き続き、共犯者の有無や動機の細部、被害者から奪った金品の流れなどを詳しく調べる方針である。