タイ東北部ウドンタニ県チャイワン郡で発生した副村長銃撃殺害事件で、現地のチャイワン警察署が情報提供者に対する賞金5万バーツの掲示に踏み切った。事件発生から15日経過しても犯人特定に至らず、捜査の手詰まりを打開する狙いである。チャイワン警察署のラタポンチャイ・ペンソンクラム署長(警察大佐)が5月5日に発表した。
事件は4月19日午後7時20分頃に発生した。被害者は副村長(ผช.ผู้ใหญ่บ้าน)のブンマー・ンギウラーイ氏で、ウドンタニ県チャイワン郡カムラオ区にあるバンノンムアンワン村に所属していた。現場は同村と隣のバンカムボンを結ぶ道路沿いの田畑にある作業小屋付近で、被害者の自宅前付近とも報じられている。犯人は数を特定できておらず、使用された武器は散弾銃と見られている。
事件後、第4管区捜査チーム、ウドンタニ県警察捜査チーム、チャイワン警察署捜査チームが連携して現場を継続的に洗ったものの、犯人特定に直結する情報を入手できないまま日数だけが経過した。地方の比較的人通りの少ないエリアでの夜間の発砲事件は、目撃者を確保しにくい構造があり、捜査は周辺の人間関係や恨み筋の聴取が中心になる。
ラタポンチャイ署長は捜査チーム会議で、これ以上の停滞を避けるために懸賞金制度を導入する方針を打ち出した。賞金は5万バーツで、犯人の特定と逮捕につながる情報を提供した住民に支払われる。情報の連絡先はチャイワン警察署で、急ぎの提供を呼びかけている。
タイの地方では区長(กำนัน)・村長(ผู้ใหญ่บ้าน)・副村長といった住民代表ポジションが、土地問題、選挙、麻薬取締、地方の利権をめぐって暴力沙汰の標的となるケースが繰り返し発生している。動機については現時点で2つの軸が捜査線上に上がっているとされるが、具体的内容は公表されていない。賞金掲示によって地元住民からの情報入手が進めば、捜査の突破口になる可能性がある。