タイ・パタヤ南部のホテル客室で5月4日深夜、オーストラリア国籍の45歳男性が刺されて14万バーツ(約62万円相当)を強奪される事件が発生し、パタヤ市警察と観光警察の合同捜査により5月5日夜に容疑者2人が逮捕された。容疑者はいずれもタイ人のトランスジェンダー10代の少年(17歳と16歳)で、凶器に使われたハサミの一部と現金の一部が押収された。
被害者は45歳のオーストラリア人男性アリコシュ氏で、サウスパタヤのホテルに宿泊していた。事件は5月4日の午前0時頃に発生した。被害者の供述によると、ナイトスポットで知り合った2人を「客」として自身のホテル部屋に招き入れたところ、関係を進める途中で2人が生物学的男性であるトランスジェンダーであることが判明し、口論に発展した。
口論はその場で物理的な暴行と窃盗に発展した。容疑者2人は持参していたハサミで被害者を刺したとされる。傷を負わせた直後に、部屋に置かれていた現金約14万バーツを奪って逃走した。被害者は医療処置を受けたうえで、正式な被害届を提出した。
警察は被害者の証言と防犯カメラ映像、目撃情報を組み合わせて2人の身元を特定し、5月5日夜に身柄を確保した。容疑者は地元住民で、それぞれ愛称「ピー」(17歳)と「ペ」(16歳)で呼ばれていた。逮捕時に凶器のハサミと盗まれた現金の一部が回収され、被疑事実を裏付ける物証として固められている。
罪状は「複数人による夜間武装強盗罪」が主軸となる見込みである。タイ刑法では、夜間+武器使用+複数人の組み合わせは重罪扱いとなり、未成年であっても重い刑事責任が問われる構図となる。パタヤでは観光客を狙った類似事件が散発的に発生しており、特に夜間にナイトスポットで出会った人物を自室に招くパターンでのトラブルが繰り返し報告されている。観光客側の自衛策として、初対面の人物を客室に入れないことが現実的な対応となる。