タイ拠点の総合格闘技団体ONE ChampionshipのCEOチャトリー・シットヨートン氏が、日本人キックボクシング王者の武尊(タケル・セガワ)を今年末のONE殿堂入りに選出すると発表した。武尊は先週開催された「ONE Samurai 1」でタイのキックボクシング・スターのロットタン・ジットムアンノンを破り、暫定キックボクシング世界王座を獲得した直後に現役引退を表明していた。
武尊は日本のキックボクシング界を代表するファイターで、戦績は46勝5敗(2026年5月時点)。日本での圧倒的な実績に加えて、ONE Championshipのリングでも活躍し、世界トップ選手としての地位を確立した。先週の「ONE Samurai 1」でロットタンを下した試合は、引退ロードマップの集大成として位置づけられた一戦で、勝利の瞬間にリング上で引退を宣言する形となった。
ONE ChampionshipのチャトリーCEOは、武尊の殿堂入りについて「2026年末に正式に発表する」と表明、46勝5敗の戦績を残したファイターとして、これまでの殿堂入り選手たちと並ぶ栄誉を授けると述べた。
殿堂入りを果たす予定の武尊が並ぶことになる、これまでのONE殿堂入り選手には、軽量級の伝説とされるデメトリアス・ジョンソン、バンタム級MMAで圧倒的な実績を残したビビアノ・フェルナンデス、ミドル級・ライトヘビー級2階級王者オン・ラ・エンサンらがいる。これらレジェンド選手たちと肩を並べる位置に、日本人キックボクサーが加わる構図である。
ロットタン側にとっては国内屈指の人気スター選手の敗北で、タイのキックボクシング・ムエタイ・コミュニティには衝撃が走った。一方で武尊にとっては引退試合で世界王座を奪っての大団円となり、タイ-日本両国のファンが交差する形でキャリアの幕を閉じた。ONEのリングは引退試合の舞台として、また日本人ファイターの世界進出の場として、再び注目を集める形となっている。