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体重200kgの男性を荷台でCPRしながら搬送、救急車に入らず

チョンブリ県で体重約200kgの男性が心肺停止。救急車に収容できず、スライドトラックの荷台上でCPRしながら病院へ搬送する異例の対応。

挿絵 出典: The pattaya news

チョンブリ県シーラチャで5日午前11時頃、自宅で意識を失った体重約200キロの36歳男性を救急搬送する際、通常の救急車に収容できず、スライドトラック(平積み車両)の荷台上でCPR(心肺蘇生)を行いながら搬送するという異例の救急対応が行われた。

レムチャバン病院の救急隊員と看護師がシーラチャの自宅に駆けつけたところ、男性は意識がなく心肺停止の状態だった。しかし体重200キロ近い巨体はストレッチャーにも救急車にも収まらない。やむを得ず、スライドトラックの荷台に男性を載せ、走行中の荷台の上で救急隊員がCPRを続けるという判断が下された。

荷台上での心肺蘇生は平坦でない路面の振動や風の中で行われ、通常の救急搬送とは比べものにならない困難を伴う。それでも救急隊員は諦めずに蘇生を続け、レムチャバン病院への搬送を完遂した。

タイでは肥満率の上昇が社会問題になりつつある。世界保健機関(WHO)のデータによると、東南アジアの中でもタイの成人肥満率は比較的高く、都市部を中心に増加傾向にある。一方で、救急車両や医療器具は標準体型を前提に設計されており、超重量患者への対応は現場の即興力に頼らざるを得ないのが現状である。

スライドトラックの上でCPRを行いながら病院まで走るという光景は、タイの救急隊員の献身と機転を象徴するエピソードである。