タイ東部チョンブリ県シーラチャ郡バンプラのチャンタテン滝で5月18日午後2時半ごろ、18歳の地元男性「ジェームズ」さん(仮名)が4段目の岩棚から滑落し、頭部に重傷を負った。高さは4〜5メートル。同行していたのは17〜18歳の地元少年8人のグループで、現場が立入禁止の制限区域だと知ったうえで上っていたという。
引っかかったのは、まさに同じ4段目で約1年前にも転落死亡事故が起きていたという点だ。その後に「立入禁止」の警告標識は設置されていた。にもかかわらず、若者たちは標識を承知のうえで4段目に登り、結果として再び重傷者が出た。
救助にあたったのは民間のPure Yang Thai Si Racha Rescue Centerと国立公園部の救助隊。ジェームズさんは頭部から出血し脚も負傷していたが、意識はあったとされ、サミティベート・シーラチャ病院に搬送された。容体は「深刻だが安定」と伝えられている。
チャンタテン滝は4段構造で、いちばん上の4段目には自然のプールがあり、水浴びスポットとして地元では知られた場所らしい。地図で見るとシーラチャ市街地から車で30分ほど、バンコクからでも2時間圏内。普段使いの行楽地という感覚に近い。
ただ、5月のタイ東部は雨季の入り口にあたる。水量が増え、岩は濡れて滑りやすくなり、急な雷雨で視界が落ちる。1年前の死亡事故の記憶と警告標識があってなお止められなかったということは、物理的に進入を防ぐ柵か、もっと強い見張りがないと同じことが繰り返されてしまう気がする。