プーケット市のバイパス道路沿いで2026年4月6日、ウクライナ人女性(20歳)がタイ人男性のバン運転手から性的暴行を受けたとして警察に通報があった。プーケット警察は翌日にわたる防犯カメラの追跡調査で、4月6日午後4時30分に容疑者を逮捕した。
事件の経緯
被害女性はホテル近くで偶然乗り合わせたバンに乗車。運転手の男は走行中に女性を脅迫し、プーケット市内のラッタナー通り(バイパス)沿いで暴行に及んだとされる。犯行後、女性をカマラ地区の宿泊先に送り届け立ち去った。
通報を受けたプーケット市警察のチャートリー・チュウケウ署長は、捜査チームを率いて市内全域の防犯カメラ映像を解析。翌16時30分には容疑者のスカン・ラウ(42歳)、タクア・パー郡パンガー県出身のバン運転手を特定し、逮捕した。車両はプーケットナンバー・黄色ナンバープレート(31-5991)のバンだった。
調査・逮捕の迅速さ
警察が1日足らずで犯人を特定・逮捕した点は、タイの当局対応としては迅速と言える。防犯カメラの整備が進んだプーケット市内での素早い行動が功を奏した形だ。
プーケット市は近年、観光地の安全対策として防犯カメラの増設とAIを用いた顔認識システムの導入を進めており、この技術が今回の早期逮捕につながったとみられる。
女性の安全と観光地の課題
プーケットはタイ最大の観光地の一つで、年間1,000万人以上が訪れる。一方で外国人女性を標的にした犯罪は繰り返し報告されており、ナイトクラブ周辺での薬物入りドリンク、バイクタクシーや配車ドライバーによる事件などが問題視されてきた。
タイ当局は観光客の安全確保を国家的課題として位置づけており、外国人観光客向けの通報ホットライン(1155)を設けているが、言語の壁や法的手続きの複雑さが被害届提出の障壁となるケースも少なくない。
容疑者の刑事責任
逮捕されたスカン容疑者は取り調べが続いており、検察に送致される予定だ。タイの強姦罪(刑法第276条)は、4年以上20年以下の禁錮と最大4万バーツの罰金が定められている。加重要件(脅迫、被害者が抵抗不能の状態など)が認められれば、さらに重い量刑が適用される。