スワンナプーム空港の合同検査チームが、サイの角5本(4分割・総重量12.77キロ)をスーツケースに隠して密輸しようとした容疑者を逮捕した。巧妙な偽装手口が注目を集めている。
サイの角は樹皮で丁寧に包み、その上からレジンのような素材で固めて「木の塊」に見せかけていた。これをハードケースのスーツケースに詰め込んで手荷物として持ち込む手口で、一見しただけでは動物由来の物品とは判別できない偽装だった。
スチャート天然資源環境相は検査チームに謝意を示し、送り元と送り先の国との情報共有を急ぐよう指示した。国際的な野生動物密売ネットワークの解明を進める方針である。
アッタポン国立公園局長によると、今回の摘発は同相が「あらゆる形態の違法な野生動物の持ち込みを厳しく取り締まる」方針を打ち出した直後の成果である。タイは東南アジアにおける野生動物密売の主要な中継地点とされており、空港での水際対策が強化されている。
サイの角は中国やベトナムで「薬効がある」と信じられ、金よりも高い値段で取引されることがある。12.77キロという量は闇市場で数千万バーツに相当する可能性がある。先日はドンムアン空港で台湾人2人が野生動物密輸未遂で逮捕される事件も起きており、タイの空港が密輸の最前線となっている実態が浮き彫りになっている。
