タイ国内でディーゼル燃料の供給が逼迫する中、43歳の男がラッヤオ県(カンチャナブリー県西部)で氷の配送トラックの荷台にディーゼル30缶(合計1,260リットル)を隠してミャンマーへ密輸しようとしたとして、ラッヤオ警察に逮捕された。
男は氷を製造・配送する業者の車両を使い、荷台に氷の下や側面に燃料缶を隠して国境方向に向かっていた。燃料缶はタイ国内でリッター約50バーツのディーゼルを購入したものとみられ、ミャンマー側の仲間に1リットルあたり100から120バーツで転売する計画だったという。1,260リットルで計算すると、63,000バーツ相当の燃料が国外に持ち出されるところだった。ミャンマー側での転売価格との差額は最大約88,200バーツ(約40万円)に上る。
タイ国内の燃料不足が深刻な時期に大量の燃料を隣国へ密輸するという行為は、国内供給をさらに逼迫させる悪質な犯罪として当局が厳しく取り締まっている。国境沿いのカンチャナブリー、ターク、チェンライなど各県では、燃料をはじめ様々な物資の密輸が繰り返し問題となっている。
「氷のトラックに燃料を隠す」という手口は、検問での臭気確認や重量チェックを避けるための工夫だ。しかし専門的な検査機器や徹底した車両検査により、こうした隠匿密輸は摘発される可能性が高まっている。ミャンマーへのガソリン密輸は農業用・輸送用燃料の価格格差が大きい時期に組織的に行われることがあり、個人だけでなく業者組織が関与するケースも報告されている。






