チョンブリ県シーラチャで4月4日、外国人の建設作業員が屋根から転落して死亡する事故が1日に2件発生した。いずれも作業中の転落事故で、2人ともミャンマー人とカンボジア人の移民労働者だった。
1件目はノンカム地区の工場で起きた。ミャンマー人の建設作業員(37歳)が工場内の透明なプラスチック製屋根パネルを踏み抜き、約15メートル下に転落して即死した。この作業員は皮肉なことに、工場内の安全設備を設置する作業に従事していた。透明なプラスチックパネルは光を通す反面、上から体重をかけると容易に割れる材質で、建設現場での転落事故の主因の一つとなっている。
同日に別の現場でカンボジア人の作業員も屋根修理作業中に転落して死亡している。1日に同じシーラチャ地区で外国人作業員2人が類似事故で命を落としたのは異例の事態だ。
シーラチャはバンコク郊外の工業地帯に位置し、タイ東部経済回廊(EEC)の中心エリアにも近い。工場の新設・増築・修繕工事が盛んで、外国人労働者が多数従事している。タイの建設業では安全ハーネスや落下防護措置が義務づけられているが、現場ではコスト削減のため省略されるケースが後を絶たない。
タイ労働省の統計では、建設業の労働災害死亡者は年間約300〜400人で、製造業と並んで死亡率が高い業種だ。移民労働者は言語の壁や雇用関係の弱さから、安全指示が届きにくく、被害に遭っても泣き寝入りするケースも多い。今回の連続事故は安全管理の徹底を求める声を改めて強くした。