チョンブリー県バーンラムン郡ナージョムティエン地区の踏切で2026年4月5日午前5時ごろ、バイクに乗った10代の少女2人が貨物列車(4504号)と衝突し死亡した。ラオス国籍のチンダーさん(17歳)と身元不明の女性の2人で、防犯カメラが衝突の瞬間を捉えていた。
事故の詳細
白いホンダ製バイクに乗った少女2人が踏切の遮断機に突っ込み、通過中の原油輸送貨物列車と衝突した。列車は衝突後、現場から約1km先で停車した。列車の運転士は「線路上に何かが見えたが、人なのかどうか判断できなかった」と証言している。
衝突の衝撃は凄まじく、機関車にも遺体の一部が付着していた。バイクは大破して線路脇に転がっていた。周辺住民が異変に気づいて駆け寄ったが、すでに手遅れだった。
バーンラムン署とボランティア団体が現場に急行し、線路脇でチンダーさんの遺体を収容した。
踏切事故の背景
現場はパタヤ南部のジョムティエン地区に近い踏切で、早朝5時という暗い時間帯に起きた。遮断機に突っ込んだということは、警報または遮断機の機能を無視または見落とした可能性がある。タイの踏切事故では、遮断機が下りているにもかかわらず通過しようとするバイクや車の事故が後を絶たない。
タイの踏切は全国に約1,800か所あり、自動遮断機が整備されている踏切は約30%にとどまるとされる。残りは警報のみ、または無警備の踏切だ。特に地方の農村部や工業地帯に多い。
タイの踏切・鉄道事故
タイ国鉄(SRT)のデータによれば、踏切事故は年間数十件規模で発生しており、その多くが夜間や早朝に起きる。遮断機が正常に作動していても、一時停止せずに踏切に進入するドライバーが多いことが問題だ。
日本では踏切の立体交差化と自動遮断機の全国整備が進んでいるが、タイでは資金不足から整備が遅れている。国鉄の複線化・電化プロジェクトが進む中で、踏切の安全設備投資も課題の一つだ。
パタヤ近郊は観光地として外国人も多いエリアだが、早朝のバイクでの移動はリスクが高い。視界の悪い時間帯・踏切での一時停止確認は命を守るための基本だ。