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学校制服を着せQRコードで物乞いさせる、ナコンパトムで児童搾取グループ摘発

事件出典:The Thaiger2026/04/03 11:00

ナコンパトム県で児童に物乞いを強制していた夫婦が逮捕され、3人の少年が保護された。学校の制服を着せて同情を引き、QRコードで電子決済の寄付まで受け取る手口だった。少年たちは最長9年間搾取されていた。

ナコンパトム県で4月2日、児童に物乞いを強制していた夫婦が人身売買の容疑で逮捕され、3人の少年(17歳、16歳、11歳)が保護された。少年たちは3年から最長9年にわたって搾取されていた。

逮捕されたのはアートン容疑者(36)とピムウィモン容疑者(32)の夫婦。身寄りのない18歳未満の子どもを引き取り、学校の制服を着せて同情を引く手口で物乞いをさせていた。活動範囲はナコンパトムのプラパトムチェディ周辺の市場や寺院の縁日、コンサート会場に加え、パタヤにまで及んでいた。

注目すべきは手口の「近代化」である。容疑者夫婦は自分たちの銀行口座に紐づけたQRコードのステッカーを物乞い用の箱に貼り付け、現金だけでなく電子決済でも寄付を受け取れるようにしていた。少年たちは毎日午後6時から午前2時まで働かされ、受け取った金額を記録して報告する義務を負っていた。金額が少なければ暴行や脅迫を受けた。

押収されたのは現金5万2,200バーツ(大半が20バーツ紙幣)、車2台、バイク6台、サイドカー付きバイク2台、金3バーツ(約45グラム)、物乞い用の箱、学校の制服、QRコードステッカーである。少額紙幣の山が物乞いの実態を物語っている。

少年たちは学校に通うことを許されず、昼間は重い家事を強いられていた。容疑者夫婦には人身売買および脅迫による児童の不法搾取の罪が適用される。保護された3人は関連機関に引き渡され、保護とリハビリが進められている。タイでは観光地を中心に児童の物乞いが社会問題化しており、QRコードを使った手口の巧妙化が当局の警戒を強めている。