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米国でタイ人高齢者を殴り殺した男が5年で釈放、遺族は反アジア憎悪犯罪と主張

米国でタイ人高齢者を殴り殺した男が5年で釈放、遺族は反アジア憎悪犯罪と主張

事件出典:The Thaiger2026/03/30 14:00

2021年にサンフランシスコで84歳のタイ人男性を殴打死させたアントワン・ワトソン被告が、禁錮8年のうち5年を拘束された後に保護観察付きで釈放された。遺族は反アジア憎悪犯罪と主張している。

2021年にサンフランシスコで84歳のタイ人男性ヴィチャ・ラタナパクディーさんを殴打して死亡させた罪で有罪判決を受けたアントワン・ワトソン被告が、3月26日に保護観察付きで釈放された。

事件は2021年1月28日、ヴィチャさんが自宅近くで朝の運動をしていた際に発生した。当時19歳だったワトソン被告が突然接近し、ヴィチャさんを殴打。ヴィチャさんは転倒して重傷を負い、その後病院で死亡した。防犯カメラの映像には、攻撃前に両者の間で会話があった形跡はなかった。

裁判所は「意図的でない殺人」の有罪判決を下し、禁錮8年の刑を言い渡した。ワトソン被告は審理期間中に5年間の身柄拘束を受けており、残り3年は執行猶予となった。釈放条件として、幼少期の虐待に対するPTSD治療を受けること、就職すること、遺族に1万9,000ドル(約62万バーツ、約308万円)の補償金を支払うことが課された。

ヴィチャさんの遺族はこの事件を、新型コロナウイルスの流行期に米国で激化した反アジア感情(アジアンヘイト)による犯罪だと主張している。一方、ワトソン被告側はアジア人への憎悪が動機だったことを否定した。

ワトソン被告は現在、カリフォルニア州ヘイワードの母親のもとで生活している。84歳のタイ人高齢者が理由なく殴り殺され、加害者が5年で釈放された結果に、タイ国内でも批判の声が上がっている。