パトゥムターニー県ムアン郡バーンクラーン地区の2階建てタウンハウスで2026年3月30日午前3時ごろ、ガス爆発が発生した。住人の4人家族(両親と子供2人)は全員無事だったが、爆発の衝撃で周辺8棟が被害を受けた。
爆発の経緯
初期の捜査によると、爆発の原因はガスボンベのバルブが完全に閉められていなかったことによるガス漏れとみられる。家族は前日の3月29日午前10時に最後にガスを使用し、夕方に外出。午後8時に帰宅した際すでに屋内でガスの臭いがしていたと証言したが、その後の行動については当局が事情を聴いている。
深夜3時に爆発が起きた。爆風は周囲に広がり、隣接する複数の住宅のガラス窓が割れるなどの被害を引き起こした。被害は直近の8棟に及んだ。負傷者は報告されていない。
タウンハウスとガス爆発リスク
タイ、特にバンコク郊外では2階建て・3階建てのタウンハウス(テラスハウス)が密集して建設されている。住宅の外壁が隣家と接していたり、数十センチしか離れていない構造も多い。このため一軒で発生した爆発の衝撃が隣家に伝わりやすい。
タイの家庭では都市ガス(パイプガス)が普及していないエリアが多く、プロパンガスのボンベを使用する家庭が大半だ。ガスボンベのバルブ締め忘れや老朽化したホースからの漏れが、火災・爆発の原因として繰り返し報告されている。
タイのガス事故の統計
タイ消防局のデータによると、家庭内のガス関連事故は年間数百件発生しており、その多くは爆発よりも火災として発展するケースが多い。爆発の場合でも、深夜や早朝に誰もいない状況で発火することで人的被害が軽減されるケースもある。
今回は幸いにも家族全員が外出中に爆発が起きたわけではなく、深夜3時に家にいた家族が無事だったのは幸運だ。
ガス安全の基本チェック
タイの消防当局が呼びかけるガス安全の基本は、調理後はボンベのバルブとコンロの両方を確実に閉めること、ガスの臭いがしたらすぐに火気を使わず窓を開けて換気すること、ガスホースは3〜5年ごとに交換することだ。
パトゥムターニー県はバンコクに隣接するベッドタウンで、大規模な住宅団地が多い。こうした密集地での爆発被害は広範囲に及ぶリスクがあり、消防署は予防的な検査活動を定期的に行っている。