チェンマイの反戦デモが2026年3月28日、米国領事館前で行われた。タイ人と外国人を含む約50人が集まり、「CNX4PEACE」と名乗るグループがプラカードを掲げてイスラエル・イラン戦争への米国の関与に抗議した。
デモの詳細
3月28日、チェンマイ市内の米国総領事館前に「CNX4PEACE(チェンマイ・フォー・ピース)」を名乗るグループが集結した。参加者はタイ人と在住外国人が混在しており、約50人が参加した。
参加者は「Stop the War(戦争をやめろ)」「No More Bombing(爆撃をやめろ)」などのプラカードを英語・タイ語で掲げ、米国の軍事行動に反対する立場を表明した。グループの代表者が意見を読み上げ、在タイ米国大使館への働きかけを要求した。
中東問題とタイ社会
2026年2月末のイスラエル・イラン間での軍事衝突激化は、タイ社会にも波紋を広げた。原油高騰・燃料危機・物価上昇という形でタイ市民の生活に直結する問題となっており、戦争への反感は経済的な痛みとも結びついていた。
チェンマイは国際色豊かな都市で、西洋人の長期滞在者(デジタルノマド・リタイア組)が多く住む。米国の軍事行動への批判は、こうした外国人コミュニティからも広がりやすい環境がある。
タイの外交政策と中立路線
タイは米国・中国どちらとも関係を維持する「バランス外交」を基本としており、中東の軍事衝突への明確な立場表明は避けていた。政府としては人道支援を優先しつつ、外交的な中立を保つ姿勢だ。
ただし市民社会レベルでは、戦争の影響を受けた燃料危機や物価上昇への怒りが、間接的に反戦感情として表れる場面が増えた。今回のチェンマイのデモもその一形態といえる。
タイでの反戦デモの位置づけ
タイには政治集会を規制する法律があるが、外国大使館前での小規模なデモは過去にも行われてきた。今回のデモは平和的なものとされ、警察による制止もなく終了したと報じられた。
チェンマイは2010年代の政治的混乱でも注目を集めた都市だ。首都バンコクとは異なる政治的気運を持つ地域として、市民の声が上がりやすい環境がある。



