東部方面軍のパトロール隊は3月29日、サケーオ県アランヤプラテート郡バーンパンスック村の自然国境地帯で、タイ人5人(男性4人・女性1人)を不法越境の疑いで拘束した。5人はカンボジア・ポイペトのカジノで働いていた元従業員で、未払い給与2万5,000バーツを受け取るために国境を越えようとしていた。
なぜ「徒歩で国境越え」したのか
5人は正規の入国管理施設を通らず、アランヤプラテートとポイペトを結ぶ検問所60〜61番の間にあるサトウキビ畑を通る小道から越境を試みた。拘束場所は国境線から約250メートルの地点だ。
供述によると、ポイペトの「ギャラクシーカジノ」でオンライン賭博サイトの運営やカジノサービスに従事していたが、既に退職してタイに帰国していた。未払いのまま残っていた最終月の給与2万5,000バーツを受け取るために、正規の国境手続きを経ずに行動した。
ポイペト・タイ人問題の現状
タイとカンボジアの国境都市ポイペトにはタイ人が働くカジノが多数ある。タイではカジノが違法のため国内での就労ができず、国境を渡った側で働くケースが多い。カジノで働くタイ人の中には、詐欺組織に勧誘されてオンライン詐欺業務に従事させられているケースも報告されており、タイ・カンボジア・ミャンマーの国境地帯における組織犯罪の問題として認識されている。
5人はカジノ関連の業務に自発的に従事していたと説明しており、強制労働や人身売買の被害を訴えたわけではない。東部方面軍の基地で取り調べを受けた後、クローンナイスン警察署に引き渡されて不法入国の罪で処理が進められた。