サラブリー県の中学校に通っていた14歳の女子生徒が、教師の許可を得て学校を出た後にバイク事故で死亡した。学校は保護者に連絡することなく外出を認めており、遺族に対して一部の教師が「子どもが勝手に出て行って死んだ」と発言したことで大きな波紋を呼んでいる。
3月27日、女子生徒の叔母(43歳)がサラブリー県からバンコクのパウィーナ・ホンサクン財団を訪れ、事件の経緯を訴えた。パウィーナ財団会長と教育省基礎教育委員会の安全管理センター長が対応にあたった。
叔母によると、中学2年生だった姪は学校で教師に外出の許可を求め、認められて校外に出た。その後、友人のバイクに同乗して移動中に交通事故に遭い、死亡した。しかし学校側は外出を認める際に保護者への連絡を一切行っていなかった。
遺族をさらに傷つけたのは、事故後の学校側の対応だった。一部の教師が「子どもが自分で出て行って死んだ」と発言し、謝罪もなかったという。叔母は遺影を抱えながら「なぜ保護者に知らせなかったのか。連絡があれば止められたかもしれない」と訴えた。
タイの学校では生徒の外出管理が緩いケースがあり、特に地方の学校では生徒がバイクで通学・移動することも珍しくない。教育省は今回の事案を受けて調査に着手し、生徒の安全管理体制の見直しを進める方針だ。
在タイの日本人家庭にとっても、子どもの学校での安全管理は重大な関心事だ。今週だけでもバンコクの学校プールでの7歳女児溺死や教師による11歳児童への虐待事件が報じられており、タイの学校環境における安全管理の課題が相次いで浮き彫りになっている。