バンコクのバーンケン区で3月27日、隣人が先祖供養の供え物を自宅近くに置いたことに激怒した34歳の男が、拳銃で空に向かって発砲する事件があった。周辺住民は銃声に怯え、警察に通報した。
バーンケン署の捜査チームは裁判所の令状を取得し、ラムイントラ地区の容疑者アムポン(34歳)の自宅に踏み込んだ。9ミリ拳銃1丁とマガジン3本を押収し、アムポンを現行犯逮捕した。
事件の発端は隣家との些細なトラブルだった。隣人が先祖供養の儀式で供え物を設置した際、その場所がアムポンの自宅に近すぎると感じたアムポンが激昂。空に向かって拳銃を数発発砲し、近隣住民を威嚇した。本人は取り調べで「カッとなって撃った」と供述している。
タイでは中華系を中心に先祖供養の慣習が根強く、道路脇や家の前にお供えを置くことは珍しくない。しかし住宅が密集する都市部では、供え物の煙や場所をめぐる隣人トラブルが時折発生する。今回はそれが銃の発砲という極端な行動に発展した。
タイでは民間の銃所持率が東南アジアで最も高い国の一つであり、些細な口論から銃撃事件に至るケースが後を絶たない。住宅街での発砲は流れ弾のリスクもあり、近隣住民の恐怖は計り知れない。