プーケットのパトンビーチ近くにあるマッサージ店で、サウジアラビアからの男性観光客が1,200バーツの合意価格のはずがクレジットカードから40,000バーツを引き落とされた。3月25日、観光客はパトン警察署に被害届を出した。
観光客がカードの明細を確認したところ、合意した1,200バーツではなく、約33倍の4万バーツが請求されていることを発見した。すぐに警察に通報し、店側に返金と説明を求めた。警察はマッサージ師の女性を聴取のために呼び出した。女性は不正行為を否定し「客が自ら進んで支払った金額だ」と主張している。
事件の経緯として、観光客が飲酒した状態で来店した可能性があるとの情報もある。酔った状態でカード決済を行う際、端末に表示された金額を十分に確認できなかった可能性がある。このような手口は「スキミング」や「端末操作」とは異なり、客の不注意や泥酔状態を利用して金額を書き換えるか、あるいは後から複数回決済を通すなどの方法が考えられる。
プーケットでの外国人へのぼったくり事件は観光業界の悪評を招き続けている。タイ観光警察庁は年間数百件の類似事件を処理しており、マッサージ店・タクシー・水上スポーツでの被害が特に多い。被害に遭った場合は、タイ観光警察(電話1155)や最寄りの警察署への届け出が推奨されている。クレジットカード会社にチャージバックを申請する方法も有効だが、海外取引の場合は手続きに時間がかかることが多い。
タイでは外国人観光客へのぼったくりに対して、最大5年の禁固刑または10万バーツ以下の罰金が科される可能性がある。しかし証拠を確保しておかない限り立件は難しく、被害者が帰国してしまった後では示談・泣き寝入りになるケースも多い。