ナコンナーヨック県内のデパートで3月26日午後、26歳の女性シリンヤーが1階の金ショップで2バーツ重量(約7.58グラム、3万6,500バーツ相当)の金ネックレスを試着の振りをして盗もうとし、その場で取り押さえられた。家賃が払えなくなったため追い詰められての犯行だったと本人が供述している。
シリンヤーは試着を申し出て店員からネックレスを受け取り、返却せずにその場を立ち去ろうとした。異変に気づいた周囲の客とデパートの警備員がすぐに追いかけ、店を出る前に取り押さえた。金ネックレスは無事に回収された。
本件はナコンナーヨック県警察署長が自ら現場に駆けつけて身柄を引き取ったことでも注目を集めた。警察に連行されたシリンヤーは「毎月の家賃が払えず、どうしたらいいかわからなかった。衝動的にやってしまった」と供述した。
タイでは「市民による現行犯逮捕」が珍しくない。金ショップや露天市場の周辺では、常連の買い物客や市場関係者が万引きや盗みに即座に反応して取り押さえるケースが多く報告されている。今回も「タイ市民の自警意識」が速やかな解決につながった。
金ネックレスの盗難はタイで頻繁に発生する犯罪の一つだ。ヤワラートをはじめとする金商業地では店頭の試着ケースから金製品を奪って逃げる手口が横行しており、多くの金ショップがカウンター内での試着しか認めていない。今回の被害者の金ショップは試着を外部で許可していた可能性があり、販売手順の見直しにつながる事例かもしれない。