違法カジノで50人以上に集団暴行を受けたという男性の告発が2026年3月26日に表面化した。被害者はサイマイ地区(バンコク近郊サムットプラカーン県)を拠点とする「サイマイ・トン・ロート(サイマイ地区のヒーロー)」というFacebook支援ページに被害を訴えた。
被害内容
被害者の男性(33歳、仮名「エー」)は2026年3月21日夕方、交際相手と連れ立ってサムットプラカーン県のある闘鶏場に向かった。そこでハイロー(タイの賭博ゲーム)を楽しんでいたところ、場を仕切る業者側から「サイコロが不正に改造されている」と言いがかりをつけられた。
業者側の申し出で交際相手が代わりに賽子を担当しようとしたところ、突然50人以上の男が現れて男性を包囲し、殴る蹴るの暴行を加えた。棒や箒で殴られるなど集団リンチに近い状態で、男性は重傷を負った。
防犯カメラ映像の完全消去
男性が最も強調した点は「防犯カメラ映像がすべて削除されていた」という事実だ。被害後に警察に通報しようとしたが、証拠となる映像が残っていない状態では立証が困難になる。
タイの違法カジノでは「もめごとが起きた際に映像証拠が消える」という慣行があり、施設側が組織的に証拠を隠滅していると被害者側は主張した。
違法カジノの実態
タイでは公式のカジノは禁止されているが、地方を中心に違法な賭博施設が各地に存在する。闘鶏場・マージャン荘・カードゲーム施設が「隠れ蓑」として使われ、警察や地元有力者との癒着が問題視されてきた。
このような施設での暴力被害は「法的に立ち入れない場所での出来事」として泣き寝入りするケースが多く、今回のような告発は珍しい。

