33歳の男性がタイの市民救済メディア「サイマイ・トンロート」に駆け込み、違法カジノで50人以上の男に暴行されて重傷を負ったと訴えた。3月26日午後2時半、男性は取材中に容態が急変し、病院に搬送された。
男性の証言によると、カジノ内でハイロー(タイ式サイコロ賭博)の胴元を務めたいと申し出たところ、トラブルに発展した。50人を超える男たちに取り囲まれ、集団で暴行を受けたという。
最大の問題は証拠の消失だ。男性はカジノ内の監視カメラ映像が全て削除されていると主張している。犯行の証拠が消されたことで、加害者の特定が困難になっている。
違法カジノはタイ全土に存在するとされる。賭博はタイの法律で禁止されているが、地下で営業するカジノは公然の秘密だ。暴力事件が起きても被害者が警察に行きにくい——自分も違法行為に参加していたからだ。この構造が加害者を守り、被害者を沈黙させる。
今回の告発は、違法カジノの暴力的な実態と、証拠隠滅の手口を浮き彫りにしている。被害者が命がけでメディアに駆け込んだこと自体が、タイの賭博問題の深刻さを物語っている。