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チャイナート県の寺院がゴミからガソリン・ディーゼルを精製 燃料危機の中で自給自足

生活出典:Khaosod2026/03/24 05:00

チャイナート県の寺院がゴミからガソリン・ディーゼルを精製する取り組みを開始。燃料危機の中で自給自足とごみ処理の一石二鳥を実現。

チャイナート県の寺院とコミュニティが、プラスチックごみを原料にしてガソリンやディーゼルを精製する取り組みを始めた。燃料危機でスタンドの燃料が手に入らない中、自給自足の手段として注目されている。

廃プラスチックを熱分解(パイロリシス)してオイルを抽出する技術で、簡易的な蒸留装置を使って分離する。精製されたオイルは農業機械やポンプの燃料として使えるという。

この取り組みには二つの意味がある。一つは燃料の自給。もう一つはプラスチックごみの処理だ。タイは年間約200万トンのプラスチックごみが発生し、その多くが不法投棄や河川への流出問題を起こしている。

日本でも廃プラスチックの油化(ケミカルリサイクル)技術は研究されているが、寺院がコミュニティレベルで実践しているのはタイならではだ。寺院はタイの地方社会で教育・福祉・コミュニティの拠点として機能しており、燃料危機でもその役割を発揮した形だ。

精製された燃料の品質や安全性については専門家の検証が必要だが、スタンドに燃料がない現実の中で、住民は「ないよりはまし」と受け止めている。政府の対策が末端に届かない中、コミュニティの自助努力がタイの底力を見せている。