タイ南部で小学3年生の男児が、イスラム学校(タディカ)でアラビア語の朗読に失敗したとして教師から17回殴打された。男児の体にはあざが残り、両親が警察に被害届を出した。
タイ南部の深南部3県(ナラティワート、ヤラー、パッタニー)はムスリムが多数を占める地域で、公立学校とは別にイスラム教育を行うタディカ(宗教学校)が多数存在する。アラビア語の読み書きはイスラム教育の基本で、コーランの朗読ができることが求められる。
しかし体罰は法律で禁止されている。タイの児童保護法(2003年)は、教育機関での体罰を明確に禁じている。それにもかかわらず、特に地方の宗教学校では体罰が根強く残っているとの指摘がある。
日本でも「部活動での体罰」が社会問題となったが、2013年の大阪市立桜宮高校の事件以降、学校での体罰に対する社会の目は厳しくなった。タイでは都市部の学校では改善が進んでいるが、宗教学校や地方の学校では監督が行き届いていない現状がある。
教育省傘下の基礎教育委員会事務局(OBEC)は、今回の事件を受けて当該教師の懲戒処分と職務停止を命じた。